床暖の設計温度
岩手の長土居さんの絵なそうです
センスが良い!
昔の話です
床暖房は、灯油ボイラー等が多く採用されていたので、かなり高温な送水温度でした。
スリッパを履かなくては、暮らすことが出来ません。
それは、断熱が悪い家でも力技で暖房していましたし、灯油も安かったから。
快適と言える状態でありません。
当時も体感から、パネルヒーターを推奨してきました。
ただし、60度位の送水温度だった記憶です。
その後、灯油FF温風ヒーターの高温送風で、全館ある程度暖められる事を知りました。
気密化して、換気システムによる熱の移動です。
暖房機のコストを下げて、全館暖房出来ないか?
断熱が高まると、暖かい空気が上に溜まる感覚が無くなります。
機械換気で、ある程度操れる事を知りました。
ところが、全室にストーブが無いため、各部屋の温度コントロールが出来ません。
しかも、気密が高いので、3種吸気口から外気が入るので、冷えてくるのです。
灯油熱源のエアコンが発売されました
当時は、電気エアコンでは暖房しないのが定説
灯油ならパワーも有ると思いきや・・・
Q値1.9程度の建物で、空気だけ温めても、輻射が足りず、結果寒いと言われました。
気温は温まるのに、住み手は暖かいと言ってくれません。
輻射型の灯油FFヒーターを設置したら、家族全員暖かいと言ってくれました。
全室暖房 蓄暖に取組ました
施主が普段止められない暖房で、全館暖房の素晴らしさを知りました。
気密と換気コントロールは、セットです
蓄暖の悪い点が気になりました
乾燥と温度コントロール
それが、スラブ蓄熱ヒーター導入のキッカケです
床面温度が23度で一定
床下に蓄熱体が有るので、40度以下の体温程度の熱を二日間分貯められました。
対流と輻射で快適
残念なのは、2階の気温が18度でも輻射熱が到達しません
2階は蓄暖やエアコンで補助しておりました
原発で省CO2と言う考え方が有りましたので、深夜電力を使う事に抵抗は有りませんでした。
現在既築の住まいでもありますが、値上幅が小さいので、快適と天秤に掛けて頂き、苦情になっておりません
これから家を建てる方は、深夜電力の恩恵が少なくなりました
いわゆる、定額割引が無いからです
エネルギーを沢山使ってもも安く暮らせる時代が終わりました
タックホームの想いでもある、
エネルギーを使わない方が、快適で安く暮らせる時代。
創エネの前にやる事は、節エネな気がします
創業時は1種熱交換でした
その後、問題が有り3種に
省CO2を念頭に再度1種熱交になり現在に至ります
業界人でも、換気は意見が分かれますが、住み手に聞くのが一番です。
結局、快適は体感ですから・・・・
断熱・暖房・換気が一体になる、バランスが大事と思います
一点豪華主義は、必ず課題が残ります
反対に、バランスが良ければ、想定以上の能力になります。
脱線しましたが、床暖の話
体を温めるのに有効な暖房です
人間を狙い撃ちで温めるのです
総体輻射温度が高くなるので、理想的な反面、
高温熱過ぎると不快にもなります
暖房は、対流と輻射
ヒートポンプですと低温が基本
対流を期待するのは矛盾が有ります
国際規格ISOで床暖の温度は決められています
その範囲内で、全館暖房出来るのか?
2階にも床暖設置しているメーカーは、高額ですが凄いアイディアです
仮に2階に温水パネルを設置するとして、送水温度に矛盾も生まれます
悩みが尽きません
盛岡は、雪が少なく放射冷却で札幌より建物が冷えるとも言われています
反面、外気温が高い時間帯もあるので、空気熱ヒートポンプでも効率的に稼働しています
低温水暖房は、
過去に経験した高温パネルヒーターや高温床暖と、全く違うジャンルと考えてます
断熱気密の数値化を前提に、出来るだけ低い温度で輻射する事は、健康の視点でも有効と思います
お客様には、色々な意見を頂戴して、良い方向でイニシャルランニングのバランス感覚を持って提案してまいります
タックホームを宜しくお願いいたします
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